人生の先輩に学んだ視点の置き方

当時、職場の人間関係に疲れ果てて泣いていた私に、グレージュの長い髪を綺麗に結った人生の先輩はウインクしながら言ったのだった。

「それは、お相手の方が女性として賢くないだけよ。それでもあなたは、同じ仕打ちをせずに心を寄せようとしていたのでしょう。今は辛いかもしれないけれど、それでいいのよ。女性としての賢さや美しさを忘れてはダメよ」

その後、先輩の言った通り、賢くない仕打ちを私にしてきた方は、自分が同じ仕打ちを受け私の元に泣きついてきた。

そんな後日談まである、この時の会話は一生忘れられない。

女性としての賢さと美しさ。

よくわからないけれど、とっても大切なものとして私の中に眠っていたキーワード。

オオクニヌシとスセリビメに見る女性の賢さとは

日本神話で大人の女性の在り方を学んでいる時に、神話のエピソードは知っていたけど

登場されるひめ神(女神)様のお名前を全然覚えていなかった私。

オオクニヌシが根の国へ行って、スサノオから試練を受ける話がある

とある女性が陰からそっとオオクニヌシを助け続け、試練を乗り越え、地上に行ってオオクニヌシは王となる。

このお話の女性はスサノオの娘であるスセリビメ。

嫉妬が強い話は文献にも記載されているし、激情の女神と御祭神の紹介で記載があるほど、気性が激しいひめ神様

スサノオの試練に立ち向かうオオクニヌシへスセリビメがとった行動とは?

そんな激情さとは真逆で、誰にもわからぬよう陰からそっと智慧を手渡し続け見守っていたということ。

ここに女性としての賢さと美しさがあると私は思うのです。

激情さの奥にある女性としての謙虚さと慎ましさ。

真正面から、私賢いでしょ?どう?

と、自分の持つ智慧を叩きつけたりせずに、陰からそっと手渡していたスセリビメ

ただ優しいだけだったオオクニヌシは、そのスセリビメの助けを素直に受け取り試練を乗り越え、そして、男性としての力、王としての力を発揮していく事になるのです。

ひめの本当の役割とその奥にある力を知るということ

男性の力を引き出すのは、ひめの力。女性が持つ大切な力のひとつ

凛とした強さの奥に秘めた女性としての賢さ。

知りたかった賢さと美しさは、ここにありました。

男性のプライドを叩き割るのではなく、競うのでもなくそれぞれの役割での位置を守りながら補い合うこと。

名前はほとんど知られていないけれど、オオクニヌシを素晴らしい男性にしたのはスセリビメがいたから。

それは長い年月、日本神話の大きなエピソードとしてずっと語り継がれていたのです。

そんなの女神様だから出来たこと、私には無理とか無縁な話だと思わないでください。

私たちの中に、この女性性はちゃんと種としてあります。

それを育てていく「ひめ結びセッション」については、ブラッシュアップしてからお届けする予定ですので、しばしお待ちください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です