何故、彼は噛み続けてしまうのか?

サディスティックなパートナーが多かった理由は、こちらで書いてある事ですが、その中でも性的な関わりの時だけ「噛み癖」がある人がいました。

普段は優しく穏やかなのに、体を重ねる時に独特なマウントを取るとは感じていました。

付き合って時間が経過していくと段々とエスカレートする謎の言動と行動が目立っていったのですが、その中でも際立った特性が「噛みつく」と言う行為。

とにかく体中噛みつく、「甘噛み」とかの可愛いレベルではなく歯型がくっきり付く噛みつき方、噛まれた場所が内出血しすぎて恐ろしい色の痣になる程で、それだけ噛まれてしまうと体中で炎症を起こして、私は翌日、噛み跡の痛みと微熱で辛い思いをしながら会社へ出勤すると言う状態となってしまう。

もちろん、「痛いからいや、噛まないで」と毎回伝えても、「嬉しいくせに」と噛み続ける。

「いや、本当に嬉しくないし、嫌だから」と言っても、最初に戻ってこの会話のループが続いてしまう。

繊細で優しいのにどうして???と私はずっと混乱し続けていました。

サディスティックなパートナーを引き寄せ続けた私の奥にあったもの

パートナーはあなたの心の奥で望んだものの現実化です 私のパートナーだった皆様は、常に行動としてDVか、性的暴力、虐待、歪んだ性癖や性的倒錯をお持ちの方ばかりでした…

誰が彼を責められるというのか?

ある時、彼がポツリと話してくれたのです。

中学生の時に、女子の先輩に呼び出されて押し倒されて、そのまま上に跨がられ、犯され続けた事。

体を重ねる相手の身体を噛んでいる時に、その瞬間気持ちが和らぐ事。

それは彼の無自覚な怒りが変化して出たものでした。

口に出せない怒り、食いしばって止めているつもりでも出てきてしまう心の奥の具現行為。

性癖や性的倒錯は、その人の奥深いところにある心の状態が出るものです。

相手を傷つけてつけていいものでないけれど、そんな背景を知った時に私には彼を憎むことも責めることも出来なかった。

彼は加害者?彼は被害者?

その傷の深さを見た時に、性的な暴力により起きる負の連鎖と人間としての尊厳を壊してしまう破壊力の大きさを感じたのです。

その後も噛み続けることが止められなかった、私の体を傷つけ続けることに、いくらNOと言っても止めてくれることはなくエスカレートしていく中で、もう無理だと私から別れを告げました。

癒されない傷と孤独を抱えたまま彷徨い続ける彼が示してくれたもの。

この時のこの経験から、性的虐待や、性暴力の先にあるもの、被害者も加害者もないということ、性的倒錯と性癖について向き合うことになります。

体を重ねることの本当の意味を知るということ

誰も教えてくれない、身体を重ねることの本質と意味。

肉体を使った、エネルギーと魂のコミュニケーションであるのに、これを知らない上に、感情と欲求がからまって拗れてしまうことが多い。

性癖や性的倒錯には、過去と現在の心にあるものが投影されています。

いいとか悪いとかジャッジするものではないと言う面もあるのですが、趣味嗜好の問題と片付けていいものではないと、私が感じてこうして伝えたいのは、この歪さが不調和を生むからなのです。

趣味嗜好のようで、愛が欠如している故に生み出されるものだから、そこをちゃんと見ていく必要があることをお伝えしたいのです。

本当はそんな状況を望んではいなかったのに、どうしてと言う行動の奥には隠された背景と必ず愛があります。

行動とズレて歪んでしまった価値観が自分とのパートナーシップと、相手とのパートナーシップがうまくいかない根幹であることに気づいていくステージは必ずあります。

そこに気づかないまま、感情と欲求に振り回されることがないように、その本質と意味を知っておく必要は大きいのです。

慈しみあい、癒し合いながら、存在全てが愛おしい。

ひとつであることを思い出すふたりでのエネルギーの循環と創造は、優しく美しい世界をもたらします。

人はひとりでは生きてはいけない生きものです。

この負の連鎖がなくなるようにと祈って止みません。

そして心が柔らかくなって心から幸せを喜び合える、そんな日を創っていきましょう。

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