貧血を長期間、放置した私の体に起きた結果とは?
私は、小さな頃から肺と肝臓が弱く、大病はしていないけれど色々と気をつけないと大病に直結しやすかったらしく、その不安ゆえに母が私を手元から離さず家から出さなかったという経緯があります。それだけ気をつけて頂いたので入院も手術もなく、弱いけど元気に過ごさせて頂いたんだなと、今なら思います。
お母さん、ありがとう。過度な拘束はあったけど家族がとにかく健康であるようにしてくれていたんだよね。
そんな感じで貧血には縁がないと思っていたのですが、今や20数年前から長いお付き合いになっています。
発端は、流産でした。
流産のショックを紛らわせたかったし、流産が分娩と同じものだという認識がなかった私は、体も心も休めることをせずに家事と育児をいつも以上にしていました。
その後、時間が経って咳が止まらないことから受診した際に、医師から「喘息もひどいけど、貧血がひどいよ」と言われて初めて自分が貧血であることを知りましたが、その時は治療するほどではないと聞いて放置してしまいました。
貧血がどのようなもので、どんな影響を及ぼすかを全く知らなかったのです。
その当時に起きていた、性的な暴力による心身の崩壊でそちらに目を向けられなかったというのが正しいかもしれません。
心身がボロボロでも、生きるために働く必要から再就職をすると、会社員として定期検診を毎年受ける事になります。
この時、保健婦さんから「貧血がひどいですね、本当に大丈夫?苦しくないの?放って置いちゃダメですよ」と毎年言われていました。
年々低くなる数値に「今は動けているから大丈夫と思ってるかもしれないけど、この数値なら体にすごい負担がかかってるはずよ」と定期巡回のたびに怒られていたのを「症状がないから大丈夫でしょ」と軽く見ていたの間違いの元でした。
ある年の定期検診の翌日、「すぐ精密検査して」と言われ、病院に行くと「重度の貧血で即治療が必要です」と言われ貯蔵鉄の検査と鉄剤の点滴を受ける事に。
検査の結果、貯蔵鉄は0。画像で見せて頂いた自分の赤血球が小さく歪でほんとにちょっとしかない。
そして細かく詳しく医師とやりとりをした結果知った事
疲れやすくなってるな、だるいな、足腰重いな、と思っていた事は全て貧血から来ていて
酸素を運ぶ赤血球が小さく少ないので、体が慢性的な酸欠のまま過ごして来ているから、心肺機能がかなり低下している事
数値には出ないし、日常に支障がないと思っていてけど、じわじわと低下して、無理して動かしていただけだったという事
そういえば、ダッシュしたり、階段を登ってると息切れがひどくて、走れなくなっていたことなど、心肺機能がおばあちゃんになっていたことをその時に知りました。
長期で損傷したものは、回復までは倍近い時間がかかる
まず、鉄剤の点滴から始まり、貧血の原因がどこかについてを徹底的に検査していく事になりました。
子宮からの出血が過多でマイナスバランスという事は分かっていましたが、どの部分が原因か?については、調べるための日程が難しいことが多かったのですが、その時の勤務先から、この際徹底的に調べて治しなさいと言って頂いたので、点滴と検査に通いました。
そのころは、離婚の問題がピークでもあり子宮からの大量出血が止まらなくて入院するかしないかという話も出るくらいだったので、いくつかの病院と連携して調べてもらう事になりました。
結果は、ホルモンバランスが極度に悪くなっていたので急激な内膜肥厚が繰り返され続けているというもの。
ホルモン治療はせずに生理のコントロールとして症状に合ったピルを数ヶ月服用し、離婚手続きが終わって落ち着いた頃には経過観察となりました。
その後、首都圏に移住した直後に環境の激変からホルモンバランスが崩れ、内膜肥厚が限界を超えてお腹がパンパンになって不正出血が起きたりしましたが、環境に慣れた頃には、貧血の治癒となりました。
心肺機能についてはまだ、ダッシュも出来ないし、階段登ったりちょっと高地に行くとゼイゼイします。
出血量も前ほどではないですが、まだマイナスバランス気味。
数値的には、ちょっと低いなという状態になりつつあるけど、別な意味で不安定さが出て来た更年期なお年頃。
鉄剤を飲めばいいけれど、ずっと飲み続けるのは違うんじゃないかなと思いつつ、忙しさを理由に後回しにしてしまう。
これがいけないって身体に症状が出て初めて気づくけど、長期に渡って起きた損傷は長期的なリカバリーでないと回復が難しいと感じています。
そういうのも含めて移住を決断して、食事や生活バランスの見直し中の現在です。
健康になることを諦める必要はないけど健康を創る努力は必要
正直、年齢と比較すると心肺機能の低下で出来ないことはちょっとあるし、ダッシュが出来ないから時間的に余裕がないと色々大変、石段登るとゼイゼイするから団体行動の時は本当に色々とごめんなさい(涙)だったりします。
ただ、健康になることを諦める必要はないんじゃないかなって、試行錯誤中です。
快だけ選んでも、摂生だけ選んでもそれはバランスが悪い、やはり中庸であることは基本。
日々の生活を楽しみながら、未来の自分を楽しんで創る。
それは健康だけじゃなくて全てに通じることだと思いながら、心肺機能を少しずつ向上させて、生涯現役でいろんな所に行って、色んなことを大切な人たちと楽しみたいので、現在、地道に改善中。
いろんな体の不調は、あなたへのサインなのでそこを無視しないであげてくださいね。
そんな無自覚を言語化して気づいていただくのが、私の得意分野です。
実は、こんな経験を活かしながら、長年の会社員生活でもメンタルや健康面での相談やサポートをさせて頂いていました。
そんなネタだらけですので、お気軽にご相談ください^^